2025.09.19
確認するだけで深まる学びと気づき
ブログ日常のなかで私たちが無意識に繰り返している行動の中には、「つもり行動」と呼べるものがあります。
それは、自分ではやっているつもりなのに実際にはできていなかったり、理解しているつもりでも肝心なところを見落としていたりと、感覚と現実がかけ離れてしまう行動のことを指します。
たとえば「やっているつもり」「わかっているつもり」「考えているつもり」。誰にでも心当たりがあるのではないでしょうか。
毎日運動しているつもりでも、実際にはほんの数分しか体を動かしていなかったり、本を読んで理解したつもりでも内容を人に説明できなかったり、相手の気持ちを考えているつもりでも自分の想像だけで判断していたり。
私たちは日々の忙しさの中で、知らず知らずのうちにこうした“つもり”の中に立ち止まってしまうことがあります。
では、どうすればつもり行動を避けることができるのでしょうか。答えは驚くほどシンプルです。それは「確認する」ということ。
運動なら、実際にどれくらいの時間や強度で取り組めているのかを測ってみる。本を読んだなら、学んだことを自分の言葉で人に伝えられるかを試してみる。相手の気持ちを考えるときには、想像だけに頼らず、直接言葉を交わしてみる。そうして自分の行動や理解を小さく確認していくことが、つもり行動を防ぐ最も確かな方法になります。
人は誰しも、気づかないうちにつもり行動をしているので、そのこと自体を責める必要はありません。むしろ大切なのは、気づいたときに立ち止まり、実際の行動や理解が自分の意図と合っているのかを確かめ直す姿勢です。
その小さな確認の習慣が、学びを深め、仕事を前進させ、人間関係を温かくし、そして自分自身の心と体をより健やかにしてくれるのだと思います。



