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2025.10.06

心の波とやさしくつき合う

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日中は半袖でも大丈夫ですが、夕方になると羽織ものが欲しくなる気温になりましたね。シェリ&ティノの散歩も行きやすく、暑かった夏に比べると、シェリのイヤイヤが少しおさまってホッとしています。

さて、私たちは日々、いろいろな感情とともに生きています。うれしいことがあれば自然と笑顔になり、誰かの言葉に傷ついたり、予定どおりにいかない日には苛立ちや不安を感じることもあります。けれど、本来どの感情も「悪いもの」ではありません。どんな気持ちも、私たちが何を大切にしているのかを教えてくれる大切なサインです。

たとえば怒りは、自分の中の「これは違う」と感じる感覚を守ろうとする力。悲しみは、失ったものや叶わなかった想いを静かに受け入れようとする心の働きです。

感情を排除しようとせず、「ああ、今こんなふうに感じているんだな」とただ認めてあげるだけで、心は少し落ち着いていきます。つい、ネガティブな感情を抑え込もうとしがちですが、感情は、閉じ込めても消えることはなく、形を変えて心や体に影響を及ぼします。

だからこそ大切なのは、感情をコントロールするのではなく、そっと観察すること。「今の私は少し不安なんだな」「疲れているから苛立ちが出ているのかもしれない」と気づくだけで、自分の内側に静かなスペースが生まれます。その小さな余白が、心を整える第一歩になります。

感情と上手に付き合えるようになると、他人の感情にもやさしくなれます。自分の心の動きを丁寧に扱う人は、相手の言葉の奥にある想いにも気づけるようになるから。人との関わりの中で感じる小さなすれ違いも、感情の流れを理解できると、必要以上に揺れなくなるのですよね。

感情は押さえつけるものではなく、理解して寄り添うもの。うまくいかない日も、心が動くのはそれだけ「生きている証」です。そんな自分を責めずに、「今はこう感じている私がいる」と受け止めてあげる。

それだけで心はゆるみ、体も少しずつ穏やかに整っていきます。感情と仲良くなることは、自分自身を大切にすること。その積み重ねが、静かな安定と内側からの健やかさへとつながっていきます。


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