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2025.06.26

「引き寄せ」よりも大切な、自分軸で生きるという選択

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夕方、シェリとティノを連れて外へ出ようとしたその瞬間、空が急にざわつき、ザーッと雨が降り出しました。タイミングの悪さに思わず笑ってしまいながら、一度部屋に戻り、窓の外の様子を伺っていると、1時間後にはどうやら雨が止んだ様子。今だと思い、また2匹を連れて外へ出たのに、数歩歩いたところでポツポツと冷たい雫が落ちてきました。結局、その日は散歩に行けずじまい。でも、こんな日もあるのだと、少し肩の力を抜いてみました。

人生もまた、こんなふうに「思いどおりにはいかないもの」です。けれど、それでもなお、私たちは日々、何かを選び、進んでいきます。ふと思い出したのは、2008年頃にアメリカから広まり、日本でも一時ブームになった「引き寄せの法則」。何か嬉しいことがあると「引き寄せたね」と言われ、逆に困った出来事にも「あれも引き寄せたんじゃない?」と、周囲で話題になっていたものでした。

私自身、この考え方にはどこかしっくりくるものがありました。「人は、自分の思ったとおりの人間になる」と信じているからこそ、目の前の出来事もまた、どこか自分自身がつくり出しているように感じるのです。

ただ、この考え方の背景には、アメリカという国の文化的な価値観が影響しています。自由と個人主義を重んじ、「自分の力で成功をつかみ取る」ことが美徳とされる社会。自己啓発も「まずは自分が幸せになる」ことが大前提として語られています。

けれど今、時代の風向きは少しずつ変わってきているようにも思います。「自分は世界の一部であり、誰かの役に立てる存在である」という視点。幸せは独占するものではなく、共鳴しあうものだとする感覚。私だけが満たされればそれでいいのではなく、「私はこの世界に所属している」という連帯の意識が、むしろ自分自身を自由にしてくれるのではないでしょうか。

自分の幸せを大切にしながら、他人の幸せにも心を向けられるというのは、決して綺麗事ではなく、深い実践です。そしてそれは、自分の内側に静かにあるものと向き合い、自問し、言葉にできない価値観を少しずつ掘り出していく過程にこそあります。

何のためにそれを選ぶのか。なぜ、その道を歩むのか。

そう問いかけながら進む人生は、決して「他人に振り回されるだけの時間」にはなりません。たとえ外側の状況が思い通りにならなくても、「自分で選ぶ」という主体性が、人生に深みと納得をもたらします。

人はいつでも変わることができます。
変化は誰かの言葉や外側の刺激ではなく、自分の「目的」によって動き始めるとき、はじめて本物になるのです。

他人軸ではなく、自分の軸で生きる。
それは、頑ななわがままとは違い、「世界の中での自分の在り方」を問う静かな勇気です。
どんな局面でも、自分に立ち返ることができたなら、人間関係にも、仕事にも、心にも、やがては穏やかな安定が生まれてくる。

きっと、それが“引き寄せ”ではなく、“育んでいく”という本当の生き方なのかもしれません。


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