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2025.06.27

揺らぎを生きる力

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西日本ではもう梅雨明けのようです。まだ6月だというのに、夏の気配が一気に押し寄せてきました。関東もきっと、そう遠くないうちに晴れ続きの日が当たり前になっていくのでしょう。湿気はまだ重たく肌にまとわりつくものの、今日の風はどこか軽やかで、先週よりもずいぶん過ごしやすく感じます。

この季節の変化のように、私たちの心にも日々、揺れが訪れます。特に、ストレスという名の波は、誰の人生にも繰り返しやってくるものです。それを完全に避けて生きることはできません。だからこそ、大切なのは「どう向き合うか」という態度なのだと思います。

心理学では、ストレスに耐えうる力や、ストレスに柔軟に適応する力が高められることがわかってきています。その中でも「ハーディネス(頑健性)」という概念は、自分自身の心の土台を育てるうえでヒントになるもの。

ハーディネスは、三つの要素から構成されています。
ひとつは「コミットメント」──自分の存在や行動に意味を見出し、人生に積極的に関わろうとする姿勢。
次に「コントロール」──出来事をただの運任せにせず、自分なりの力で働きかけられると信じること。
そして「チャレンジ」──変化や困難を、ただの脅威と見るのではなく、自分を成長させる刺激だと捉える考え方です。

こうした資質をもつ人は、ストレスの中にあっても、そこから学びを得たり、自分が持っている人間関係や経験、知識といった“資源”を活かしたりすることができます。

この考え方は、東洋哲学にも通じていて、たとえば老子は流れに逆らわず、水のようにしなやかであれと説きました。禅の教えでは、「あるがまま」を受け入れることが心の平穏へつながるとされています。つまり、私たちがコントロールできないものを無理に変えようとするのではなく、今ある状況の中で何を活かし、どのように身を置くかが問われているということ。

ストレスと賢くつき合っていくためには、まず自分の内側に目を向けることから始まります。今、自分はどんな資源を持っているのか。どこに影響を及ぼせて、どこは手放すべきなのか。そして、目の前の出来事をどう意味づけるのか。

変化を拒むのではなく、そこに含まれる「学び」を見つけることができたとき、ストレスは私たちの成長を促す糧となります。心を鍛えるというよりも、心の使い方を深める。そうした静かな姿勢が、日々の暮らしに深い呼吸と広い視野を与えてくれるのかもしれません。


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