2025.12.07
変わりゆく日常のなかで
ブログ今日のainaHAIRには、毎月足を運んでくださるK様が来店されました。施術に入ると、いつもより全体が明るく、軽やかに浮き立つようなフロスティングが施されていて、雰囲気ががらりと変わっていました。
その変化をお伝えすると、「還暦になったら、いつもと違うことをしてみようって決めていたんです」とうれしそうに笑ってくださいました。先月お誕生日を迎えられたのと同時に定年退職の節目もあり、そこから契約社員として働き続けているそうです。仕事自体は変わらないものの、給与が下がり、毎年更新手続きが必要になることで、これまでとは違う不安も感じていると話してくださいました。
それでも、週に一度の金曜日を休みにしたことで三連休が毎週生まれ、時間の余裕ができたのは良い変化だと喜んでいる一方で、「時間ができても、お給料が以前のままなら一番よかったんだけどね。海外旅行も、これからは前みたいに気軽には行けないわ・・・」と少し寂しそうに本音をこぼされました。
そんな生活の変化の背景には、お母様の介護が加わっている現実もあるよう。腰椎骨折からの退院後、認知症の症状が進み、声をかけなければお風呂に入らず、気づけば一週間同じ下着で過ごしてしまうこともあるそうです。K様は「母の様子を見守る時間が増えてきてね」と、穏やかに話しながらも、その負担の重さをにじませていました。
近年は、定年後も働き続けることが一般的になり、同時に親の介護が始まるタイミングと重なる方がとても増えています。介護サービスを利用しても、家族の生活リズムはどうしても影響を受けますし、認知症の進行に伴って「見守る」という役割が大きくなっていくのは避けられません。
とはいえ、介護保険のショートステイやデイサービスを併用しながら、自分の時間も確保していく人が増えており、地域では見守り支援や訪問サービスも以前より柔軟に使えるようになっています。
K様のお話を聞きながら、親の介護がどのように始まり、どのように日常に入り込んでいくのか、他人事ではなく感じました。誰かの日常に起きている変化は、これから自分が向き合うかもしれない現実をそっと教えてくれるものなのだと、あらためて感じます。



