2025.12.12
動くたびに整う、心と脳の変化
ブログ日々の暮らしの中で、体を動かす時間はつい後回しになりがちですが、運動がもたらす変化は筋肉や体型だけにとどまらず、脳の働きや心の状態にまで静かに広がっていきます。
軽く汗ばむような動きを続けていると、脳の中ではエンドルフィンが分泌され、じんわりと気持ちをほぐしてくれるような感覚が生まれます。落ち込んだ気分が少しずつ明るさを取り戻していくのは、この“脳内のリセット”が起きているからです。
同時に、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質も活発になり、思考は整理され、呼吸が深くなり、感情にゆとりが戻ります。歩いたあとに視界が澄んで見えるような感覚は、こうした脳の働きが整うことで起きるもののようです。
さらに、運動は脳に新しい回路を育てることも手助けしていて、習慣的に体を動かすと、BDNFというタンパク質が増え、記憶や学習に関わる神経細胞の成長が促されます。
難しいことを理解しやすくなったり、新しい発想に出会いやすくなったりするのは、単なる気分の問題ではなく、脳そのものがしなやかさを取り戻している証拠なのですよね。
つまり、運動は体力をつけるだけではなく、脳にとっては“環境を整える時間”として働き、物事を前向きに捉えやすい状態をつくります。
少し歩く、軽く体を伸ばす、深い呼吸に合わせて動く。どれも小さな行動ですが、その積み重ねによって、同じ一日が驚くほど穏やかに、そして豊かに感じられるようになるはずです。
意識が変わると日常が違って見えるのと同じように、体を動かす習慣は、世界の見え方を少しずつ柔軟にしてくれていくかもしれません。運動することが、静かに灯りをともすような時間になっていくと、人生そのものの質も自然に整っていくのだと思います。



