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2025.06.11

国宝──芸に生きる人間の美と葛藤

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新宿で打ち合わせがあったある日。
外はしとしと雨模様でしたが、気分転換もかねて歩いて向かうことにしました。

すると道中、なんと!お世話になっているビジネスメンバーの一人、内科医のO先生とばったり。
JR病院で仕事を終えた帰りだったそうで、「こんな偶然ってあるんですね!」とお互い笑いながらしばらく駅方面まで歩きながら話をしました。

映画の話になり、「今夜、時間ありますか? “国宝”の映画チケットがあるんです。一緒にどうですか?」とお誘いを受け、一仕事終えてから映画館前で待ち合わせをすることになりました。

実は最近、まわりでもよく耳にしていたんです。「いま一番観たい映画は“国宝”!」って。
さらに、kouseiさんが原作小説を読んでいて、「とにかく面白い。これが映像でどう表現されるか気になる」と話していたこともあり、私の中でも興味がぐんと高まっていたタイミングでした。

『国宝』──“芸に生きる”人間たちの、美と孤独の物語
あらすじをざっくりご紹介すると…

任侠の家に生まれた主人公・喜久雄(吉沢亮)は、15歳で父を亡くし、孤独の中で育ちます。
そんな彼の才能を見抜いたのが、歌舞伎の名門・花井半二郎(渡辺謙)。喜久雄は歌舞伎の世界へ足を踏み入れることに。
半二郎の息子・俊介(横浜流星)とまるで兄弟のように育ち、互いに切磋琢磨していくのですが、ある出来事をきっかけに2人の関係と運命は大きく変わっていきます。

圧倒的な演技と、映像の美しさ。でも…
物語だけでなく、作品全体に漂う“本物”へのこだわり。
歌舞伎の舞台シーンは息をのむような美しさで、役者たちの演技は、まさに魂を削っているかのよう。スクリーンから伝わる熱に、思わず胸が締めつけられます。

ただ正直に言うと、私自身、歌舞伎についての知識が乏しく、原作も未読のままだったので、時折「今、どのくらい時間が経ったの?」とか、「この場面、どういう背景だったっけ?」と、ついていけない部分もありました。

でもそれでも感じたのは、この映画が描こうとしているのは、ただの“舞台の再現”ではないということ。
これは「美に命を懸けた一人の人間の物語」なのだと、じわじわと伝わってきました。

「100年に一度の傑作」とも称されているこの作品。
その評価にすぐ頷けるかは人それぞれかもしれませんが、間違いなく、心の奥に静かに残る“何か”があります。

もしこれから観る方がいれば、先に原作を読んでからというのも一つの方法かもしれません。
映画で得たビジュアルとともに物語を再体験できることで、主人公・喜久雄が歩んだ孤独と輝きに、さらに深く心を寄せることができるはずです。

「本物」とは何か。
それは、誰かの人生を揺さぶる力があるかどうか、なのかもしれません。


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