2025.08.03
空気をまとう感覚、夏を快く過ごす工夫
ブログ室内で涼しく快適に過ごしていると、ふと外に出たときの空気の厚みや重さに驚かされます。最初は息苦しさを感じるほどでも、しばらく歩いていると身体が順応してくるのが不思議です。
これは、身体が環境に合わせて温度調整を始める自然な反応ですが、そんな話を毎月ainaHAIRにご来店くださるT様と交わしていた時のこと。「家の中と外の温度差が大きすぎると、夏バテになりやすいんですよね」とおっしゃっていて、まさにその通りだなと頷きました。
私たちの身体が無理なく順応できる室内外の温度差は、およそ5℃以内が目安とされています。それ以上の差があると、自律神経に余分な負荷がかかり、だるさや頭痛、冷えといった不調の引き金になりやすくなります。
特に夏は冷房が効いた室内と灼熱の外気を行き来する機会が多く、そのたびに身体は調整を迫られるため、気づかぬうちに疲労が蓄積してしまうのです。これは、私も気をつけないといけないと自覚していて、移動の荷物が多いときに省略してしまいがち。冷房対策用の羽織りは、必ず持ち歩かなくては。
加えて、快適な室内環境を整えるうえで欠かせないのが「湿度の管理」です。体感温度は気温そのものよりも湿度に大きく左右されます。同じ室温でも、湿度が10〜15%変わるだけで、感じる温度は約1℃前後変化すると言われています。
これは「気化熱」の原理によるもので、肌から水分が蒸発する際に熱が奪われ、冷却効果が生まれるためです。たとえばお風呂上がりに濡れたままでいると肌寒く感じるのも、この作用によるものですね。
この気化熱は、我が家の愛犬たちのお散歩にも活用しています。保冷剤などは使わず、お腹をたっぷり濡らしてから歩き出すだけで、驚くほど効果的に体温を下げられます。
濡らしてあげると、シェリとティノはじっとしてこちらを見上げながら、自分の番を待っているよう。身体の自然なしくみを理解して工夫すると、人も動物も無理なく快適に過ごせるのだと実感します。
身体にやさしい環境づくりの鍵は、「急激な変化を避けること」と「温度と湿度のバランスを保つこと」。どちらか一方だけではなく、両者を意識することで、健やかに、そして美しく夏を乗り越えていけるのかもしれません。



