2025.10.14
やわらかく静かな幸福
ブログ謙虚であるということは、自分を抑えることではなく、日々の中に静かに息づいている感性のようなものです。たとえば、朝の光に「今日もきれいだな」と思えたり、食事の香りや誰かの言葉に、ふと心がほどけたり。その一瞬に、自分が世界の中で生かされていることを感じて、私たちはすでに自然な調和の中に立っています。
それは、「今」を丁寧に受け取る姿勢だともいえますね。できることや持っているものを誇るよりも、誰かや何かに支えられていることを感じ取るその感受性こそが、心をやわらかくし、日常を豊かにしてくれる・・・ということを以前受講したセミナー講師の方が話されていたことを思い出します。
ウェルビーイングの観点から見ても、謙虚さは心の調和をもたらします。人間関係の中で完璧でいようとするより、時には「ありがとう」「助けてくれる?」と素直に言えることの方が、ずっと深い安らぎを生み出します。自分の弱さや未完成さを認めたとき、そこには安心できる余白が生まれ、その余白が人との関わりをやわらかくし、自分を責めずに受け入れることへとつながっていきます。
そして、日々の暮らしの中で、謙虚さは小さな習慣として育てることはできます。できたことよりも感謝を思い出したり、夜の静けさの中で今日の出来事をやさしく見つめ直すこと、などそうした穏やかな瞬間の積み重ねが心のバランスを整え、より健やかな生き方へと導いてくれます。
謙虚さの奥にあるのは、自分と世界を隔てない感覚であり、私たちは一人ではなく、日々の出来事や人とのつながりの中で生かされているということを感じられたとき、心は自然に落ち着き満たされていきます。
大きな声で語らなくても、静かな自信とやさしさをまとっている。その存在そのものが、ウェルビーイングの象徴なのかもしれません。



