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2025.10.22

歌舞伎座で観た『義経千本桜』

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昨日は初めて歌舞伎を観に行ってきました。正直、それほど興味があったわけではないのですが、kouseiさんに誘われて行くことに。彼は映画『国宝』の原作小説を読んでから映画も観ていて、すっかりその世界観に魅了されたようです。

初めて足を踏み入れた歌舞伎座は、思っていた以上に厳かで美しい建物でした。

磨かれた木の香りや、柔らかな照明の中に漂う静けさがとても心地よく、まるで別の時代に迷い込んだような不思議な感覚に包まれました。観客席には外国の方の姿もちらほら見られ、年配の方が双眼鏡を片手に舞台を見つめる姿も印象的でした。

今回上演されたのは『義経千本桜』。源義経が都を追われ、静御前や忠臣たちと別れ別れになる物語で、桜の花びらが散る中に、武士の誇りや人の情が繊細に描かれていました。特に、狐の霊が登場する「川連法眼館の場」では、親を想う狐の悲しみと、人間への深い情が交錯し、言葉を超えた美しさがありました。

イヤホンガイドのおかげで筋書きも分かりやすく、初めてでも存分に楽しめました。『国宝』のような華やかな舞踊の場面はなかったものの、役者たちの所作や表情の一つひとつがまるで絵画のようで、全員が男性であることを忘れてしまうほどでした。やはり歌舞伎の女形は、女性以上に女性らしさを体現していますね。

帰り道、劇場を出ると秋の空気がひんやりとしていて、ようやく冬の気配を感じました。最近の寒さに備えて、少しだけ冬服を引っ張り出したところです。とはいえ、外では上着を羽織っても、室内ではまだ半袖で過ごせるくらい。季節の境目の、この少し不安定な空気がなんだか心地よく感じました。


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