2025.11.15
心を震わせた歌声
ブログ仲良しの友人と東京国際フォーラムで開催されたライブへ行ってきました。
並んで座ったあの瞬間、会場の照明がふっと落ち、静けさを切り裂くように絢香の歌声が会場いっぱいに広がりました。空気が震える、という言葉が本当にあるのだと感じるほど、最初の一音から胸の奥が掴まれるようでした。
来年でデビュー20周年を迎える彼女が、全国25箇所を巡る「絢香 Wonder! Tour 2025」で届けてくれる時間は、ポップスやR&B、ジャズ、バラード、ゴスペル、ファンクまで、ジャンルの境界が溶けてしまうようなカラフルな世界で、次に何が来るのかとワクワクしながら聴き入っていました。
歌と歌の間で語られる言葉も、まっすぐ心に届いてきます。自分の胸が動いた瞬間のワクワクを逃さず曲に込めていくという話を聞いて、その感覚がそのまま音になっていることを改めて実感しました。
観客の表情も本当に豊かで、年齢なんて関係なく、シニアの方が立ち上がって音に身を委ねていたり、歌が終わるたびに会場のどこかから飛ぶ声に、絢香自身が楽しそうに応えたり、ステージと客席の境界すら薄れているような、あたたかい一体感がありました。
そして何より圧倒されたのは、その歌声。高音も低音も鋭く跳ね上がったり沈み込んだりする難しい曲ばかりなのに、一音たりともぶれない。ボイトレをしている身としては、どうやってあの声を維持しているのか、ただただ驚嘆するばかりでした。
最後の曲まで声の芯がまったく揺らがず、CDをそのまま会場で聴いているような完璧さなのに、ライブならではの熱が確かにあって、心がふるえる感覚がずっと続いていきました。
隣の友人がぽつりと言ったのは、MISIAのライブに何度か行ったことがあるけれど、歌はうまくても歌詞が耳に残りにくく、何を言っているのか聞こえない・・・という話でした。その点、絢香の歌は言葉一つひとつがくっきり届いてきて、声の太さや響きがそのまま感情になって伝わる、と。
確かにその通りで、彼女の声は歌詞そのものに命が宿っているように感じられて、気づけば心が躍り、温かさで満たされていました。思い返すたびに、あの夜の余韻がまだ胸の奥に静かに残っています。



