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2026.01.21

つながりを思い出す

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人は本来、「誰かとつながり合いたい」「誰かの役に立ちたい」という気持ちを持っています。心理学では、これを基本的心理欲求の中の「関係性の欲求」や「有能感の欲求」と呼びます。私たちは無意識のうちに、人とのつながりの中で自分の存在価値を感じながら生きているのかもしれません。

ただ、孤独を感じていたり、心に余裕がなくなっているときには、自分のことで精一杯になってしまいがちです。そんな状態では、他者に目を向けたり、自然な思いやりを持つことが難しくなってしまいます。

一方で、「自分は大切にされている」「誰かとちゃんとつながっている」と実感できているとき、人がもともと持っている思いやりの気持ちは、無理なく表に現れやすくなります。優しさや配慮が、特別な努力をしなくても行動や態度としてにじみ出てくるような感覚です。

興味深いことに、研究では、過去に感じた深いつながりの体験を思い出すだけでも、友人や見知らぬ人を助けたい気持ちが高まることが示されています。実際に誰かと一緒にいなくても、「つながっていた感覚」を思い出すこと自体が、心に影響を与えるということ。

そして、人を助ける行動は、相手のためになるだけでなく、自分自身の幸福感を高めることにもつながります。だからこそ、もしよければ一度、試してみてほしいことがあります。

これまでの人生の中で、誰かと「強い結びつき」を感じた瞬間を思い出してみてください。特定の相手との間で、「この人と心がつながっている」と強く実感した出来事を、一つ選びます。

たとえば、時間を忘れて深い話をしたとき。お互いに支え合ったり、助けてもらったりしたとき。大きな悲しみや、人生の中でも特別な喜びを分かち合ったとき。あるいは、歴史的な出来事や忘れられない瞬間を、その人と一緒に体験したときでもいいでしょう。

そのとき、具体的に何が起きていたのかを、短い文章で書き出してみてください。特に、「なぜ」「どのようにして」相手との絆が深まったと感じたのかに意識を向けながら振り返ってみるのがおすすめです。

そうして思い出をたどることで、自分の内側にある思いやりの感覚が、静かに呼び起こされていくはずです。そして、今この瞬間にも、他者とつながっているという感覚を、少しずつ取り戻せるかもしれません。


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