2026.02.13
便利さの裏にあるリスク
ファミリー先日、息子からLINEが届きました。
「ブレーカーが落ちて電気がつかない。どのスイッチを触ればいいのかわからない」と。
そのとき私はちょうど仕事の準備中で手が離せず、「まずはパパに連絡してみて」とだけ伝えました。けれど、しばらくして確認すると「全然連絡がこない」と不安げなメッセージ。しかもその日は寒波の影響で凍えるような寒さ。エアコンも使えない状況を思うと、さすがに放っておけませんでした。
慌てて“ブレーカーが落ちたときに対応してくれる業者”を仕事の合間にネットで探し、見つけたサイトのリンクを送り、あわせて管理会社にも連絡するよう伝えました。
ところがその後、思いもよらない展開になります。
仕事中だったkouseiさんが電力会社に連絡を取り、当日中に電気が復旧するよう手配してくれていたのですが、その状況に気づかなかった息子が、私が送った業者へも問い合わせをしてしまっていました。
サイトには「無料見積もり後、15分以内に駆けつけます」と大きく記載されていたそうです。息子の話では、問い合わせ直後に電話がかかってきて「もう近くまで来ています」と告げられたとのこと。スピード感に安心するどころか、ここから違和感が始まりました。
その後、まるでオレオレ詐欺のように次々と別の人物が電話口に現れ、「キャンセルするならキャンセル料が必要です」と迫られたそうです。その金額が55,000円。さらに出張料や交通費を含めて77,000円の請求がLINEで送られてきました。
見積もりを依頼したつもりが、いつの間にか“修理を依頼した”ことになっている。話を切ろうとしても別の担当者に代わり、強い口調で支払いを迫られる。普段は強気な息子が「払います」と言ってしまうほど、逃げ場のない空気だったといいます。住所も入力してしまっていたため、「家を知られている」という恐怖も重なっていたようでした。
契約書もなく正式な同意もない以上、支払う必要はないことを伝えました。もし本当に家まで業者が来たら、迷わず警察に連絡して事情を説明するように、と。そこまで話して、息子も落ち着きを取り戻しました。
ただ、今回のきっかけは私が送ったリンクでした。仕事中で焦っていたとはいえ、十分に調べずに共有してしまったことを深く反省しています。便利さやスピードを優先すると、判断が甘くなる。その隙を狙うような仕組みが、すぐそばにあることを思い知らされました。
息子でさえ電話を切れないほどの話術だったと聞き、高齢の方ならなおさら危険だと感じます。不安や焦りにつけ込むやり方に、強い憤りを覚えました。
便利な時代だからこそ、「急がせる」「今すぐ」「近くまで来ている」といった言葉には一度立ち止まること。冷静さを保つことの大切さを、親子で学ぶ出来事になりました。



