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2026.02.21

捉え方が変わると、ストレスは力になる

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これまで、ストレスは心身に悪影響を及ぼすものとして語られることがほとんどでした。確かに、慢性的な強いストレスが健康に負担をかけることは事実です。しかし近年の研究では、ストレスにはマイナスの側面だけでなく、私たちの能力を引き出すプラスの側面もあることが明らかになってきました。

その鍵を握るのが「ストレスマインドセット」という考え方です。これは、ストレスに対して自分がどのような信念や前提を持っているかという、いわば認知のレンズのこと。

ストレスを「自分を蝕む有害なもの」と捉えるのか、それとも「自分を成長させ、パフォーマンスを高める有益なもの」と捉えるのか。その違いが、心身の反応や行動に影響を与えるとされています。

研究によれば、ストレスを有益なものと捉える傾向は、感情の安定や認知の柔軟性の向上、さらには自己申告による健康症状の軽減やバーンアウトの抑制とも関連していることが示されています。

同じ出来事に直面しても、「これは自分を強くする経験だ」と意味づけることで、生理的反応や思考の方向性が変わり、結果としてパフォーマンスや回復力にも違いが生まれるのです。

ただし、この考え方にも注意点があります。ストレスを有益だと強く信じすぎると、他者が抱える苦しみに対しても「成長のチャンスなのだから大丈夫」と過小評価してしまう可能性があることが報告されています。その結果、周囲への援助意図が低下するという、いわば社会的な副作用も指摘されています。

現代社会において、ストレスを完全にゼロにすることは現実的ではありません。だからこそ、ストレスそのものを排除しようとするのではなく、どう捉えるかを選ぶことが、ウェルビーイングを高めるための重要な認知スキルになります。

大切なのは、「捉え方によって自分にもたらされる影響は変わり得る」と知ること。そして、自分に対してはしなやかな解釈を与えながら、他者に対しては安易な意味づけをせず、思いやりを持つことができれば、ストレスと賢く付き合うための在り方なのかもしれません。


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