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2025.07.18

舞台の裏側──私の知らない世界

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筋トレに行くと、アルゼンチンタンゴを競技でされている50代くらいの女性が来ていました。名前は知らないのですが、会えば親しげに話してくれる感じのいい方で、スタジオで顔を合わせるといつも自然に会話が始まります。

先々週、たまたま会ったときに「来週が大会本番なの」と話していたのを思い出して、今日はトレーニング後のロッカールームで「大会はどうでしたか?」と声をかけてみました。すると、「日本以外の国の選手たちのレベルがすごく上がっていて、今回、日本チームは全滅だったのよ……これに勝てば世界大会に進めたんだけどね」と、少し残念そうに話してくれました。

どの国もかなり難しい技で挑んできたらしく、日本のチームはまったく太刀打ちできないほどだったそうです。彼女自身も、これまでより難易度の高い振り付けを練習して臨んだようですが、他のチームはそのさらに上をいっていたとか。

ウエストのあたりに湿布を貼っていたのでどうしたのか聞いてみると、大会直前の練習中にろっ骨を骨折してしまったのだそうです。アルゼンチンタンゴは、パートナーと共に激しい動きやリフトなど、アクロバティックな技を競い合う競技だと聞いてはいましたが、実際に、リフトの練習で放り投げられたあと、キャッチの際にパートナーの手の力で骨が折れてしまったという話には驚きました。

そんな怪我をしながらも、今こうしてスタジオに来て、いつも通りにトレーニングをしている。
「アルゼンチンタンゴの激しさに比べたら、筋トレぐらい全然大丈夫」
そう言って笑っていた彼女の表情が、なんとも印象的。本気で取り組んでいる人って、こういう静かな強さを持っているのかもしれません。

派手に語るわけではないのに、言葉の端々から情熱がにじみ出ていて、聞いているこちらの背筋が伸びるような気がしました。さらっと笑って語る姿に、かっこよさまで感じます。

普段同じようにトレーニングをしているけれど、見えている世界も、背負っているものも、人によってさまざま。大会が終わったら、少しゆっくり休むと以前は言っていたのですが、終わってみると別のところからアルゼンチンタンゴのデモンストレーションの依頼がきたらしく、休む暇がなくなったよう。

くれぐれも無理をしないで、早く痛めたところが回復することを願いします。


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